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第4章 食育推進のための取り組み1.家庭における食育の推進 第2次いわき市食育推進計画 | いわき市役所

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第 4 章 食育推進のための取り組み

望ましい食習慣の確立

妊産婦や乳幼児に対する食育の推進

食に対する感謝の気持ちの涵養

男女共同参画を踏まえた食育の推進

子どもの発達段階に応じた食育の推進

保護者への普及啓発

給食を通した食育の推進

高校・大学等における食育の推進

食育推進運動の展開

食育推進に係る人材の育成・支援

関係団体・事業者等の連携による食育の推進

職場における食育の推進

農林水産業の体験・交流活動の推進

地産地消の推進

食文化の継承と振興

食品の安全性に関する知識と理解の推進

環境との共生

1 家庭における食育の推進

3 地域における食育の推進 2 学校・保育所等における   食育の推進

5 食の安全・安心の理解と推進、   環境との共生

4 農林水産業とのふれあい、   地産地消の推進や

(3)

 食育の基本は、本来家庭にあります。これまでは、家族が一つの食卓を囲んで 食事をすることで、食事の楽しさを実感し、食具(箸)の使い方などの食事のマ ナーや旬の食材、郷土料理などの食事の知識を親から子に伝え、さらには、食材 の生産過程を話し合うことで食への感謝の気持ちを醸成させるなど、家庭の食事 は重要な役割を担ってきました。

 しかしながら、家族の形態が変わり、ライフスタイルが多様化する中で、食事 への関心が特に若い世代で薄れつつあり、肥満や過度な痩身、妊産婦や高齢者の 低栄養・低体重等の問題が増加しています。

 このようなことから、あらためて家庭における食育の大切さを見つめ直し、そ れぞれの家庭に適した食育への取り組みを行うことが求められています。

1 家庭における食育の推進

1) 家庭における共食を通じた子どもへの食育の推進

 「孤食」(※1)は体に悪影響を及ぼすだけでなく、子どもたちの精神面にも悪 影響を与えます。家族そろっての食事の楽しさや正しい食事の仕方、食事づくり の楽しみについて、「いわきっ子・いきいき健やか食育教室(幼児期・学童期)」 の開催やさまざまな食育事業、市役所出前講座等を通じて、栄養の情報や食の体 験の機会を積極的に提供し、家庭における共食を通じた食育の推進を図ります。

現状と課題

食育推進のための取り組み

(1) 望ましい食習慣の確立

(4)

2) 「早寝 早起き 朝ごはん」の推進

 「朝食の大切さ」を意識付け、朝食を食べる人の割合を高めるために、食育教室、 市役所出前講座、食育インフォメーション等を通じて、朝ごはんがなぜ大事か、 朝ごはんを食べることの体への影響と簡単な朝食の作り方についての知識や情報 を積極的に提供し、「早寝 早起き 朝ごはん」を推進します。

3) ライフステージに応じた食育関連事業の実施

 生活習慣病の発症は大人だけの問題ではなくなり、子どもにもみられるように なりました。生活習慣病を予防する意味からも「食育」は大切なことから、「食 べ物の選択や食事づくりができる力」「食事の重要性や楽しさを理解する力」「心 と身体の健康を維持できる力」「一緒に食べたい人がいる [ 社会性 ]」「感謝の心」 等について、ライフステージに応じた「食育」を通して積極的に知識や情報の提 供に努めます。

 また、特に若い世代に対して、自らが、「食」に興味をもつことができるよう、 「食育教室」等の開催など、食育に関連した事業の実施を通じて、「食」について

学ぶ機会を積極的に提供します。

4) 食事バランスガイドの普及啓発

 食事バランスガイドについて楽しく学べるよう、「いわきっ子・いきいき健や か食育教室(幼児期・学童期)」「親子料理教室」「市役所出前講座」「メタボ予防 教室」等での活用を配慮し、自ら実践したくなる “楽しい健康づくり” を創出し ます。

5) 生活習慣病の予防及び改善につながる食生活の普及

 市民一人ひとりが普段の生活において栄養のバランスを理解した上で、望まし い食習慣を確立し、食生活改善に向けた取り組みができるよう、栄養バランスに 優れ、地域で生産される豊かな食材を生かした、日本型食生活「主食(ごはん)・ 主菜・副菜・汁(一汁三菜)」の浸透を目指し、「食育教室」「市役所出前講座」「メ タボ予防教室」等の開催など、食育に関連した事業の実施を通じて普及啓発を行 います。

6) 口腔機能の維持・向上

(5)

や「歯周病予防相談」等を実施し、歯を大切にするとともに、よく噛んで食べ る習慣を身につけるための取り組みを推進します。

7) 高齢者等に対する低栄養改善のための教室の開催

 低栄養状態のおそれのある高齢者等に対し、管理栄養士による個別的な栄養 相談を実施し、対象となる方本人による栄養改善のための計画づくりとその取 り組みを支援します。

 また、低栄養の改善は、口腔機能との関連が深いことから、栄養改善のため の食べ方や摂食、嚥下機能を含めた口腔機能の維持・向上についての健康教育 を実施します。

 

低栄養をきたす原因

低栄養をきたす原因

食 育 一 口 メ モ

⑥ 義歯は定期的に点検をうける

 噛む力を  維持します。

こんなことはありませんか?

○ 最近、急に体重が減った。  ○ 食事がおいしいと感じない。

○ 体調がいま一つである。  ○ 病気の治療でたくさん薬を飲んでいる。

① 1日3食(朝・昼・夕)食べる

 

必要な栄養素を

 

きちんととります。

④ 食べられない時には、

  無理をしない

 少しずつ食べる、間食をする  などの方法があります。

低栄養を予防するためには

低栄養を予防するためには

低栄養状態は自覚しにくく、自分が気づかないうちに

進行していることが多いため、注意が必要です。

低栄養状態が続くと、筋力や体力、免疫力の低下が起こります。

② 主食+主菜+副菜をそろえる

 

バランスのとれた

 

食事になります。

③ 魚・肉・卵などの

  良質なたんぱく質をとる

  たんぱく質の不足は   老化を促進します。

⑤ 会食の機会をつくる

 

食事がよりおいしく

(6)

 8) 配食サービスの実施

 心身の障害より食事の調理が困難な障がい者や一人暮らし高齢者・高齢者のみ世 帯等に対し、居宅を訪問して栄養バランスのとれた食事を定期的に提供することに より、自立の促進、生活の質の確保、介護予防、安否の確認を図ります。

ひとりで食べる。

核家族化が進み、親は仕事、子どもは塾通いで多忙など、家族そろっての食 事がむずかしくなっている。

自分が好きなものを各々が食べる。

同じテーブルを囲んでいても、家族がそれぞれ別なものを食べている。

自分の好きな決まったものしか食べない。

毎日同じようなものしか食べない単調な食事を続けている。

食べる量が少ない。(食欲不振)

食事時刻や就寝・起床時刻といった生活リズムの乱れ、間食のとりすぎ、運 動不足、痩身志向などから食欲がわかない。

パンや麺類(うどん、パスタ)等、粉から出来ているものばかりを食べる。 食の欧米化に伴い増えてきている。

(※1)「孤食」:

「個食」:

「固食」:

「小食」:

「粉食」:

「こ食」の「こ」という言葉には、いろいろな意味があります。

1) 母子の健康保持増進と出産への支援

 母子の健康の保持増進や健やかな出産を支援するため、「プレママ・プレパパ クラス」「離乳食教室」「いわきっ子・いきいき健やか食育教室(幼児期)」の開

(2) 妊産婦や乳幼児に対する食育の推進

例えば

● 朝ごはんを食べましょう。

● 生活リズムを整えましょう。

● いろいろな食材を食べてみましょう。

● 質・量ともに体調に合わせ自分に合った食生活を実践しましょう。

● 歯を大切にし、よく噛んで食べましょう。

● 子どもたちができる食事の準備や片付けをいっしょにやってみましょう。

● 自分の適正体重を知りましょう。

● 健康を維持するための体重管理や運動を取り入れてみましょう。

● 地域で行われている健康教室や料理教室に積極的に参加してみましょう。

(7)

(※2)「食育て(しょくそだて)」:      「食」を通した子育てのこと。

      いわき市では、特に子育て時期における「食」の重要性から、「食育て」とい      う言葉を使用し、各種事業等を進めています。

催や「市役所出前講座」等、また、電話・窓口による栄養指導・食事相談等により、 妊産婦や子育てを行う両親への栄養や食生活等の支援をする機会を提供します。  また、あらためて母乳育児の大切さを見直し、その促進を図るため、必要な情 報の提供や支援を行います。

2) 楽しんで食育て(※ 2)ができる情報の提供等

 家庭において「前向きに」「楽しんで」「安心して」食育てができるよう、各食 育教室において、適切な情報の提供や仲間づくり等に配慮します。

 また、食物アレルギーの子どもが健やかに成長できるよう支援を行います。

3) 幼児のむし歯予防に向けた取り組み

 生涯にわたって口腔機能を維持していくためには、幼児期からの取り組みが 重要なことから、「歯ピカリ教室」や乳幼児健診時における健康相談等を通して、 幼児やその保護者に対する普及啓発を図るとともに、むし歯予防に有効な「フッ化 物塗布」を実施するなど、幼児期からのむし歯予防に向けた取り組みを推進します。

● 歯ピカリ教室

妊産婦や乳幼児に対する食育の推進に向けて、

       市民一人ひとりが取り組みましょう

● 可能な範囲で、家族で食卓を囲みましょう。

● お母さんもいっしょにバランス良い食事に心掛けましょう。

● 食べ物が出てくる絵本を子どもといっしょに読んでみましょう。

(8)

1) 農林水産業・食物への感謝の気持ちの醸成

 農林水産業や農産物・畜産物・水産物等への感謝の気持ちをより一層深めてい ただくため、親子農業体験教室の開催など、種まきから収穫、そして調理方法等 を学ぶ機会を提供します。

2) バランスのとれた食習慣の推進

 食生活の変化に伴い、肉などを中心とした食生活が主流となりつつあるため、 「食育教室」「市役所出前講座」「メタボ予防教室」等の開催など、食育に関連し

た事業の実施を通じて、野菜を摂取する意義や嫌いな野菜をおいしく調理する方 法に関する知識や情報、また、調理体験の機会を積極的に提供します。

(3) 食に対する感謝の気持ちの涵

養(※ 3)

● 親子農業体験教室 ● 農育推進事業「田植え」

3) 学校等との連携による子どもたちへの食に対する意識の醸成

 各家庭において、学校等の食育の授業等で学んだことを実践する機会を十分に 生かしていただくことで、子どもたちの食事のあいさつの習慣化や「もったいな い」という気持ちの醸成を図ります。

 また、それらの取り組みを通して、子どもたちが、いのちの大切さを認識し、 食に関するさまざまな活動に主体的に関われるよう支援します。

食に対する感謝の気持ちの涵養のため、

       市民一人ひとりが取り組みましょう

例えば

● 野菜等を自分で栽培してみましょう。

● 食事のあいさつをしましょう。

(9)

(※3)涵養(かんよう):

     水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。 (※4)エコクッキング:

     「食べ物やエネルギーを大切にする」 「水を汚さない」 「ごみを減らす」 「美味しい

    料理を作る」等、環境に気をつけながら料理すること。

     「買い物」「料理」「片づけ」の一連の流れを通して環境に配慮した食生活を行うこと。     環境のことを考えて、「買い物」「料理」「片づけ」をすること。

1) 男女共同参画意識の醸成

 地域で暮らす誰もが地域の一員として平等であり、それぞれが互いに尊重しあ う社会であることが、食育を推進する上でとても重要です。

 そのため、男女という性別に関わらず、食生活の自立が図られるよう、家庭に おける食事のしたくや子育てに対して、男女がともに関心を深め、積極的に参加 しやすい環境を整備するため、男性の食育への理解増進の観点から、男性が、 「男の料理教室」等、食を楽しむ体験を通じて、栄養や食事の作り方等を習得す る機会を積極的に提供するなど、男女共同参画の意識を高める取り組みを推進し ます。

(4) 男女共同参画を踏まえた食育の推進

2) イベント等開催時の配慮

 食育に関するイベント等を開催する際には、開催日程をはじめ、小さな子どもを 預かる「託児スペース」の設置など、家族がそろって参加しやすいよう配慮します。

男女共同参画を踏まえた食育に向けて、

       市民一人ひとりが取り組みましょう

例えば

● 包丁を使ってみましょう。

● まずは料理を一品つくってみましょう。

● 誰かにつくった料理を食べてもらいましょう。

参照

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